カヤックの歴史 

カヤックのルーツは今から約6000年前の
モンゴロイド系の先住民族であるイヌイットたちが考え出した
「皮舟」が起源といわれております。

皮舟とは文字通り動物の皮を張った防水構造の舟のこと。

アザラシやトナカイの皮で張った船で、
その舟に乗ってタラやオヒョウなどの魚、
アザラシやクジラなどの狩猟をしておりました。

漕ぐ際、両側に水掻きがある道具を使って漕がれていたそうです。

乗船していた先住民族たちは転覆しても起き上がれる
高度な技術を持っていたといわれております。

本来は、寒冷な海での使用に基づいて発展してきたので、
波浪のなかでも沈没せず、機動性を保てるように、
さらに搭乗者が冷たい海水に晒される危険を減らすために
クローズドデッキ(腰までデッキに覆われる)の形状となり進化しました。

タイプは主に2タイプあり、
「1人乗り」で、日帰り圏内での狩猟に使われる為であったグリーンランド系と、
狩猟以外にも、長期にわたる沿岸航海や交易などにも使われたため2、3人乗りも出来るような
積載能力の高いアリューシャン系に分けられています。

いずれも海での使用を前提としたものであり
現代のレジャーやスポーツで使われているリバーカヤックは
近代の発案によるもといえますが、
スポーツとして一般化したのはリバーカヤックの方が早かったため
海で使うカヤックをあえてシーカヤックと呼ぶようになりました。